犬は、尊い命ある動物であり、感情があり痛みを感じ、社会性があり協調性のある動物です。
DRCでは、なぜその行動をするのか、原因となる犬の気持ちと行動をリサーチして分析することを大切にしています。
そして、飼い主さんと愛犬がスムーズにコミュニケーションをとって意思を伝え合い、お互いの気持ちを尊重しながら暮らしていけるようにサポートいたします。

東京都内在住で犬を飼っている人100名に愛犬についてのお悩みを聞いたところ、トップ3は、
「ピンポンなどの音に吠える」
「人に吠える」
「犬に吠える」

と、吠えについてのお悩みが並びました。


「吠え」といっても、警戒吠え、興奮吠え、要求吠えなどの違いがあり、それぞれ適切な対応方法は異なってきますので、吠えている犬の気持ちを理解し、原因となっている環境を整えたり、トレーニングを行うことで吠える必要がない事を理解してもらったり、行動変容を作っていきます。

犬の保育園の写真

行動学に沿って、犬の行動と刺激や結果を分析して環境設定やトレーニングプランニングするだけでなくその犬の気持ちを深く追求し、何をして欲しかったのか?その気持ちに応えるために私たちができることはないか?飼い主さんが困らない方法で犬の要求を満たしてあげられる手段はないのか?を考えてご提案させていただきます。
犬の問題行動といわれる行動は、人間にとっての問題行動で、犬にとっては自然な行動であり理由があることがほとんどだからです。

また、同時に、犬の健康状態や身体的な問題による要因がないをチェックすることも必ず必要だと考えています。
例えば、急にお座りの指示を無視するようになったという犬の様子をよく観察すると、後ろ足の関節の動きに違和感があり、足が痛かったらオスワリできなかったというような事例が意外とあります。

犬の社会化学習の様子

社会化期を過ぎてから初めて出会う物事に対しては警戒心をいただき、無闇に近付いたりせずに自分の身の安全のために吠えて威嚇したりするようになります。
つまり、社会化期にさまざまな犬種や年齢の犬と安全に楽しく遊んだり、飼い主ご家族以外の人間交流しておくことがとても重要です。
その後の生活における警戒心などのストレスを経験し安心して過ごすことができるようになるのです。
その他にもその子の生涯で出会うであろう物事や音などに慣らしておくことも大切です。

子犬の社会化期が過ぎた後でも、恐怖心や苦手意識がある物事に対して適切なトレーニングを積む事で良いイメージに変えていくことができます。
DRCの犬の保育園では、犬たちが安心して過ごせる環境で、ドッグトレーナーがその子にあった社会化をしています。

犬の気持ちを考慮したトレーニング

犬の行動の原因を明確にして、物理的に行動が出にくくなるように環境を整備することが大切です。
そして、強制的に犬に行動をさせるのではなく、動物福祉など犬の気持ちを考慮したトレーニングを行います。

オヤツやオモチャなど犬が喜ぶ事をご褒美として与える事で、犬はどうしたらご褒美を飼い主さんがくれるのかを考えることになります。
そして、トレーニングを通じて、飼い主さんは愛犬のことをもっと理解し、スムーズにコミュニケーションすることができるようになります。
また、犬にとっては、飼い主さんが楽しい事や好きな物を与えてくれる存在になり、「どうして欲しいのかな?」と飼い主さんの気持ちを考え行動できるようになります。
そうなると自然とアイコンタクトが増えたり、意思疎通がしやすくなるのです。