イギリスの犬文化を世界最大の犬イベントCruftsで見る

世界最大の犬のイベント「Crufts」がイギリスのバーミンガムで2025年3月6日から9日まで開催されました。今回、ドッグリサーチカンパニー代表の亀井が渡英してそのCruftsを見てきましたので、その様子を報告します。

Cruftsは、ドッグショーやアジリティ、フライボールなどの競技会が照明や音響設備の整った華やかなアリーナ会場で行われ、トリミングやオビディエンスなどの競技会も会場内のあちこちのリングで行われる他、ドッグトレーニングのデモンストレーションや犬種の紹介などのショー(ディスプレイ)が行われていたり、物販ブースが100軒ぐらい並んでいるという巨大な犬イベントなのです。さらに、犬種グループごとに日付が分けられていて、今年は1日めは「テリア&ハウンド」、2日めは「ユーティリティ&トイ」、3日めは「ガンドッグ」、4日めは「ワーキング&パストラル」となっていました。その日はその犬種たちのショー(コンペティション)が行われていました。日本で行われているインターペットの犬限定版を何倍も大きな規模でやってる感じの歴史ある世界最大の犬イベント、というとイメージしやすいかも知れません。

メインアリーナは本当に華やかで、まるでコンサート会場のようというか、人気スポーツの試合会場のように盛り上がっていました。しかし、ここでの様子はYouTubeのCruftsチャンネルでよく見ているので、今回はサラッと見るだけにしました。

今回、亀井としてのメインはドッグトレーニングのデモンストレーションと決めていました。物販などが並ぶ会場の一角にグリーンのシートが敷かれて、簡易的な椅子が観覧席としてそのシートを囲うように並べられていました。そこで、様々なトレーニングのデモンストレーションやゲーム、犬種の紹介などが行われていました。ドッグトレーナーとしてはここで見聞きした事がとても勉強になりました!

特に、子犬の基礎トレーニングとして紹介されていた内容やアジリティのタッチゾーンの教え方、そして犬種独特の特徴を活かしたガンドッグのトレーニングなどが非常に興味深かったです。すでに知っている事や保育園でもやってる内容もありましたが、目の前でやっているのを見る事でメリハリの付け方とか犬の褒め方とか細かいところ(でとても大切なところ)で発見があったりしました。また、「そんなやり方もあるんだー!」と新たな学びもたくさんありました。

そして、全体を通じて、Crudts会場にいるたくさんの犬たちがこの環境下で落ち着き、飼い主またはハンドラーに集中し、楽しそうにしている姿が印象的でした。

そして、日本ではなかなかお目にかかれない本やネットでしか見たことのない犬種がたくさんいて、亀井は大興奮でした。小型犬もたくさんいましたが、大型犬の比率が日本より多く、大型犬の大きさの規模が違ってかなり大きい子たちがたくさんいました。そんな犬文化の違いもいろいろと肌で感じて来る事ができました。

今回のイギリスでの学びをドッグリサーチカンパニーの保育園やプライベートレッスンなどで活かして行きたいと思います。