子犬の時期にやるべき事

出張トレーニングにうかがっているトイプードルのFくん。生後3ヶ月の時に初めてお会いして、もう生後5ヶ月になりました♡身体は大きくなりましたが、まだまだ中味はおこちゃまで可愛いけど、これからの生涯をどう生きていくのかを決めるとても大切な時期です。

トイプードルFくん

  • トイレ
  • 甘噛み
  • 吠え
  • 先住犬への飛び付き

などの課題はたくさんあります。

しかし、子犬としては当たり前の行動ばかりです。飼い主さんを嫌な気持ちにさせようと思ってやっている事は1つもありません。

だからこそ、叱ったりダメダメ!と我慢させるだけでなく、この子がこういった人間から見たら困った行動をしなくても良い環境を作ってあげる事がとても大切です。

トイレは失敗させないように、するタイミングや場所を把握して、しそうになったらトイレに誘導する。トイレはサークルなどで囲って外さないようにする。

甘噛みする前に噛んでもよいオモチャでたっぷり遊んであげて噛ませてあげる。また、オモチャも布製のもの、プラスチック製、木製など素材を何パターンか用意してその子が好むものを与えてあげる。

どんな時に吠えてしまうのかを分析して、吠えなくてもよいように先回りして対応してあげる事で、吠え癖をつけないようにする。

先住犬が逃げられる安全な場所を用意してあげた上で2匹で交流させる。先住犬から怒られたりする事も大切な経験です。犬に任せる時間、サポートに入ってあげるタイミングが重要です。

そして、個々の問題にフォーカスするだけでなく、もっと根本的な問題として、若くて元気な子犬を適切に疲れさせる事を忘れてはなりません。お散歩をたっぷりして、新しい刺激を与えてあげましょう。ご近所ワンコとの交流、車通りの多い道、公園、電車、自転車、バイク、パトカーや消防車、工事現場、駅前など怖くないよーって事をなるべく早いうちに知ってもらう必要があります。美味しいオヤツや大好きなオモチャと一緒に良い印象が付くように経験させてあげましょう。そんな新しい経験に溢れたお散歩は子犬にとって心地よい精神的な疲労感を与えてくれます。ご自宅に帰ったら安心してグッタリ寝てくれるでしょう。そうすると人間的に困った行動(吠え、甘噛み、飛び付きなど)もその間はしなくなる、もしくは減るはずです。

そして、他にもお家の中でのトレーニングもやるべきことはたくさんあります。

  • オスワリ
  • フセ
  • マテ
  • オイデ
  • ハウス
  • 遊び

などなど。飼い主さんの指示に喜んで行動してくれるようになると、トレーニングは愛犬との楽しいコミュニケーションとなります。飼い主さんのことを注目して、指示を聞いて行動して、飼い主さんが喜んでくれて、自分も嬉しくなる。飼い主さんを喜ばせたくなる関係性を構築していくわけです。

Fくんのハウストレーニング

飼い主さんがトレーニングのコツを理解できれば、いろんなトレーニングに応用していける事などをご説明してレクチャーしています。子犬育てに困ったら、早めにプロのドッグトレーナーにご相談してみてください。子犬の時期の経験や飼い主さんの対応がその子の生涯に大きく影響します。

その子が人間社会でなるべくストレスを感じずのびのびとその子らしく暮らして行けるように。そんなサポートをさせていただいています。