シェルティってどんな犬種?

シェットランドシープドッグ(シェルティ)Lくん

こんにちは。ドッグトレーナーの亀井あやめです。

シェットランドシープドッグという犬種は、略してシェルティとも呼ばれます。牧羊犬として農場で羊やヤギを追って走ったり、見張りをして他の動物などが農場に侵入してきたり、羊が敷地外に出てしまった時などに吠えて知らせる仕事をするためにブリーディングされた犬種です。

そのため、日本でペットとして飼われていると問題行動のように言われてしまいがちな行動は、「自転車など動く物を追いかける、吠える」です。これは、牧羊犬としてはとても正しい(求められている)行動なのですが、家庭犬としては困ってしまう行動にもなってしまうのです。

お写真を掲載させていただいているLくん。そろそろ生後6か月になる月齢の男の子ですが、彼あも自転車やバイク、ジョギングしている人などに興奮して吠えて追いかけようとしてしまい飼い主さんが「人に怪我をさせたり怖い思いをさせてしまったりしたら大変」と心配されています。

そんなシェットランドシープドッグらしい元気なLくんのトレーニングとして、私はまず広い公園に連れて行くことにしました。練馬区と板橋区にまたがる城北中央公園です。住宅街だと自転車やバイクがすぐそばを通ることが避けられないですが、この公園であれば、道路を自転車を通ってもLくんが興奮しない距離だけ離れてトレーニングすることができます。

次の写真は伏せをした状態で自転車などが通っても吠えずにその場にいられたら褒めてオヤツをあげています。徐々にその場にいるだけでなく、「Lくん」と呼んでこちらを見たらオヤツをあげたら褒める事もして、どんな行動をして欲しいのかをしっかり伝えてあげます。

伏せ待てしてるシェルティLくん
自転車が通っても吠えずに伏せ待てするトレーニング
トレーニング中のシェルティLくん
吠えずにその場にいられたら褒めてオヤツ

自転車が通ると気になって目で追ってはいるものの落ち着いていることが出来るようになってきました。ご褒美はオヤツや褒め言葉だけでなく、犬が喜ぶ事であればご褒美になります。Lくんが嬉しそうにキラキラした目になるのは走る事!なので、ご褒美に一緒に走ってあげたり、オモチャで遊んだり投げてあげたりもしました。特にジッとしているトレーニングの時は発散させてあげる事もとても大切です。

そして、リードを持っている人の事を意識しながら歩く習慣も付けていけるようにもトレーニングしています。人の横を落ち着いて歩けていたら褒めてオヤツを1粒あげたり、オモチャで遊んであげたりしているうちにウキウキした目で横を歩いてくれるようになってきました。

横について歩く練習中のシェルティLくん
歩きながらアイコンタクトして人を意識する練習
ヒールウォークしてるシェルティLくん
ちゃんと横で人とアイコンタクトが出来たらオモチャ で遊ぶ

別に脚側歩行(ヒールウォーク)じゃなくてもよいのだけど、リードを持っている人を意識して歩いて欲しいですよね。名前を呼んだらすぐに反応してこちらを見てくれるような関係になるためには、犬にとって大好きで魅力ある人になればいいのです。「いつオヤツくれるかな?いつオモチャで遊んでくれるのかな?」そんな期待を込めたキラキラした目で見てもらえるように。それがその子の安全なお散歩にもつながります。

そして、ドッグトレーナーと楽しくウキウキとアイコンタクトしながら歩けるようになったら、飼い主さんとも同じように歩けるようにしていきます。まずは正解の行動をしっかり分かってもらう事が大切だと私は思っています。「ダメ!ダメ!」と叱ってばかりでは不正解を伝えてはいるものの犬にとってはじゃあどうしたらいいのか正解が分からないままになってしまいがちです。それでは犬もフラストレーションが溜まってしまいますよね。まずはどうしたら正解の行動を教えてあげれるかを考えてあげましょう。

うーん。。。しかし、Lくん可愛い!!そして、トレーニングするとどんどん成長してくれる!!Lくんとのトレーニングが楽しくて仕方がない亀井なのでした♡