こんにちは。ドッグトレーナーの亀井です。
足立区にお住まいのパピヨンのTくんは黒いハート模様がキュートな男の子です。🖤
最近、飼い主様にお孫さんが誕生し、その子が来ると興奮して騒いでしまうというご相談をいただきました。亀井が初めておうかがいした時もTくんはチャイムの音で興奮して吠え、私がお家の中に入っていく時も興奮して歩き回り、私に飛びついて来たりしていました。とても人の事が好きで興味があるから興奮している事が分かりました。そして、お孫さんを連れて来てもらうと、またTくんの興奮は高まりあちこちウロウロしてチャンスがあれば赤ちゃんを舐めたりしていました。そこで、赤ちゃんのいる部屋の中でTくんの名前を呼んで来てくれたらオヤツを1粒あげて褒めてあげるリコールの練習をしてみたところ、Tくんはイキイキと呼ばれたら走って行き褒めてもらってご機嫌そうにしていました。きっとTくんはご家族の皆さんの関心が生まれたばかりの赤ちゃんに集中するようになって寂しかったのかもしれません。だから一生懸命に自分を注目してもらおうとアピールしていたのではないかと私は感じました。しかし、興奮して走り回ったりするのではなく、来客や赤ちゃんがいる時でもTくんに落ち着いていて欲しいので、オスワリマテの練習を中心にする事にしました。
まずはオスワリをしてじっと待つことを覚えてもらうために、飼い主であるパパさんとママさんに毎日コツコツと練習をしてもらいました。オスワリをした状態でパパさんママさんに歩き回ってもらったり、部屋から出てもらったりと刺激を強めても待てるようになって来ました。部屋の隅にTくんの待てスペースとしてケージとマットを設置してその中で待てるようになりました。そうして、たくさん褒めてもらって美味しいオヤツをもらって楽しそうにオスワリマテの練習をして、落ち着いてジッとしていると褒めてもらえるんだという事を理解して来てくれたようで、オスワリマテの指示をしていない時も自然とお座りして待っている行動が増えてきました。
そんなトレーニングを毎日コツコツ続けてくださっている飼い主さんから嬉しいコメントをいただきました。
「犬のしつけの基本を教えていただきました。人間の目線ではなく、犬の目線という考え方は、私たちにとって新しい考え方をするきっかけをくれました。」
犬の目線！そうなんです。犬の目線で考えると問題行動だと思っていた事もなぜその行動を犬はしたのかという理由があるわけなので、それを理解してあげるとどう対応してあげれば良いかも見えてくるのです。そんな犬目線の大切さに気づいてくださったのであれば私はとっても嬉しいです。一時的な行動改善ではなく、根本的な改善をするためにお互いを理解しあって上手にコミュニケーションをとっていってもらえたらと思います。