こんにちは。ドッグトレーナーの亀井です。
先日、お世話になっている動物病院のスタッフさんからこんなご相談がありました。
「保護犬の預かりボランティアをしているのですが、その子がピットブルのMIXみたいで…大きくなりそうなので今のうちからドッグトレーナーさんにいろいろ教わったほうが良いだろうと思っているんです」
生後3か月にして体重7キロという立派な身体。そして、このオデコのシワ!!確かにこれはピットブルっぽいですね。正式名称「アメリカン・ピット・ブル・テリア」通称「ピットブル」は闘犬として作られた犬種ですので、強靭な身体と闘争心を持つようにブリーディングされています。そのため、家庭犬として飼うには上級者向けと言われ、しっかりトレーニングをして人や犬を襲わないようにコントロールしないといけないなどと言われています。だから、そのスタッフさんも私にご相談くださったようです。
そこで、私はその子に会わせてもらうことにしました。
なんという可愛さ!!!!!!甘えん坊ちゃんで撫でて撫でて♡と身体をくっ付けて来てくれるではないですか♡オデコのシワも伸びてツルツルのお顔でニコニコ。…可愛すぎる。。。
この日は私の家にお招きして来て頂いたのですが、すぐに部屋内を探検してまわり、私のバッグを倒して踏み台にしてポージングしておりました。笑
人懐っこくて、子犬らしい好奇心とエネルギーを持った健全な子でした。でも、大きな音がすると「キャン」と鳴いて怖がっていたり、外は怖くてまだ上手に歩けない様子から怖がりさんなところが見られました。
怖がりな気質がある子は、無理に怖い環境に連れて行ったり、突発的に非常に怖い思いをしたりするとそこから逃げたくて攻撃的な行動を取る場合があります。そのため、そこまでの怖い思いをさせないようにしつつ、少しずつ慣れさせて自信と安心を感じてもらうことが重要なのです。
そのため、いま彼女が怖がっている外の人間社会(行き交う車、自転車、クラクションなど大きな音、子供や大人などなど)に怖がらせ過ぎないようにどうしたら良い印象を持ってもらえるかをしっかり考えながら慣らして行く必要があります。この「怖がらせないように良い印象を持ってもらう」というのが大切です。特に子犬は基本的に好奇心いっぱいですので、怖いと思っている物にも好奇心をわかせて楽しんでもらえると「なーんだ怖くないや」「大丈夫だった」「怖くない!」と自信を持ってもらいやすいのです。これが子犬の社会化です。
そんな社会化と基本的なトレーニングに少し携わらせてもらえることになり、また来週もうちに来てくれることになりました。里親さんが見つかったときにスムーズに安全にそこでの暮らしに馴染めるよう、トレーニングを進めて行けたらと思います。
ちなみに、この子は、「ドッグレスキュークラブ東京」のサイトにて里親募集中です。ぜひこちらのリンクから詳細をご覧ください。