犬の社会化は苦手をなくして行くこと

ドッグリサーチカンパニーの犬の保育園では、子犬の社会化に注力しています。社会化とは、その子が生涯で出会うだろう、人・犬・物・音などに慣れ良い印象を付けて、緊張したりせずリラックスして過ごせるように経験を積ませてあげる事です。

チワワのスノーちゃんは、ここに通い始めた時はクレートから出て来れないほど緊張していました。最近はすぐにクレートから出て来て尻尾フリフリで楽しそうに過ごせるようになりました。

そこで、今回は音慣れとして、犬の吠え声やサイレン、雷などの音を聞かせてみました。すると、尻尾が下がり股の間にしまわれてしまい、キョロキョロして落ち着きがなくなってしまいました。オヤツを口元に差し出しても見向きもせず食べてくれません。食べられる状況ではないようでした。このままでは、スノーちゃんは救急車がサイレンを鳴らして通るたび、雷が鳴るたびに、このストレス状態になってしまいます。これらの音が聞こえてもニコニコ楽しく過ごせるように社会化をしてあげなければなりません。

音慣れ社会化トレーニング

ちなみに、スノーちゃんと月齢の近い柴犬のJBくんはこれらの音を気にせずオヤツを食べる事ができていました。

柴犬のJBくん

この後、音を止めて、しばらくはスノーちゃんが落ち着くようお膝に乗せて撫でてあげたり、その後の様子を見守っていたら、また楽しそうに遊び始めました。おやつを差し出したら尻尾ふりふりしながら食べてくれました。そこで、今度は先ほどより小さい音量で先ほどと同じ音を流してみました。すると、スノーちゃんは耳がピクピク動いたり、少し気にしている感じはしましたが、おやつを食べられました!尻尾も上がっています!このくらいの音量であれば大丈夫のようでした。今後もスノーちゃんが登園した時は、この犬の吠え声やサイレン、雷の音などを小さい音量で何度か流すようにします。その時スノーちゃんには美味しいおやつをあげたり、おもちゃで遊んであげたり、ポジティブな気持ちで音を聞けるように工夫してあげます。そうすることで少しずつ音に慣れていってもらうのです。

犬の社会化は、その子が苦手なのは何なのか?を探し出し、少しずつ苦手を苦手だけど大丈夫!に変えて、ちょっと気になるけど大丈夫!に変えて、別に気にならないという感じにしていく事が必要です。飼い主さんとしても愛犬の苦手な物やシチュエーションをしっかり把握して、その子が苦手だなって感じる時はしっかりサポートしてあげる事はとても大切です。信頼関係も築けます。ドッグリサーチカンパニーの保育園では、「今日は◯◯の社会化をしたところ、△△ちゃんは苦手ようでしたので、今後継続して社会化をしていきますねー」と言った感じでLINEでお伝えし、社会化のようすを写真や動画で撮ってそれもLINEでお送りしています。